星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
 ポチを抱きしめ、冷静さを取り戻しながら、とりあえずどこかに座って! とお願いした。

 マート君が、ピアノの黒い椅子に腰を下ろす。

「あの、靴は脱いでもらえるかなぁ」

 紺色のスニーカーを指差すと、

「靴を脱ぐ?」

 なぜか、マート君は鼻で笑った。

(えっ、意味が分からない……)
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