星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
 証券会社に勤めているパパは、真面目でとにかく頭が固い。
 マート君についても、自分が納得するまで色々と聞いてくるに違いない……。

(もうダメ、最悪な展開……)

 絶望感で、気が遠くなっていく……。
 再び、圏外に居るおじいちゃんが立ち上がった。

「この方を、どなたと心得る! ロシア連邦国のご子息、マート君であらされるぞ!」

 なんだかもう、メチャクチャだ。

 でも、今は、このチャランポランなおじいちゃんの存在がとてもありがたい。
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