星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
(あっ、そうだ! この流れに乗って、私たちも退散しよう!)

「マートも、そろそろ帰るよね? ねっ!」

 席を立って、強い目力でマート君を見つめる。

「う、うん。ありがとうございます!」

 今度は素直に、マート君も立ち上がった。

 急いで二階に駆け上がり、七色の布が入った手提げ袋を抱えて下りてきた。

「そこまで送ってくるね!」

 パパとママに挨拶をしているマート君の腕を引っ張って、急いで外に出る。

「ふぅ〜っ……」

 空には、星が煌めいていた。
 緊張から解放されたせいか、夜の空気が美味しい……。
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