星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
「ほら! ここから見た空の青も、凄く綺麗だ!」

「どうして? パンドム星の空は綺麗じゃないの?」

 未来ちゃんが、興味津々に聞いている。

「パンドム星の空も青い色をしているけれど、こんなに鮮やかな青じゃない。太陽も、こんなに大きくないし」

 マートが、眩しそうに空を見上げた。
 私達も、同じように空を見上げる。
 ジャングルジムに、涼しい風がサワサワと吹き渡っている。

「家族は? 誰と来てんの?」

 またまた、翔ちゃんの質問が始まった。

「家族? あーっ、ウッキウキーッの家族! 家族は居ない」

 マートは、あっさりと応えた。

「えっ、じゃあ、誰と暮らしてるの?」

 未来ちゃんも、負けずに質問する。

「仲間は居るけど、それぞれ自分の管轄で暮らしてるんだ……。シェルターは一人用だし」

「えっ、シェルター!」

 翔ちゃんが、過剰な反応をした。
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