星から来たマート⭐︎〜君と過ごした夏〜
⭐︎宇宙人が学校に来る
「はいっ、それでは、雲の色や種類の違いが分かる人、居るかな?」
二時間目、理科。
担任の望月先生が、フレンドリーに問い掛けてくる。
生徒達に人気のある、若い男の先生だ。
私は授業よりも、先生の後ろにある時計の方が気になっていた。
間もなく10時!
マートとの約束の時間だ。
「今日の、空は〜」
先生が、窓の向こうに目を向けた。
雲に関心のない生徒たちは、ほとんど話を聞いていない。
「入道雲がっ……」
先生の動きが止まった。
正門のすぐ隣りに立っている、大きな木を見つめている。
私も、先生の視線を辿る……。
(あっ、あの七色の光……。マートだ!)
二時間目、理科。
担任の望月先生が、フレンドリーに問い掛けてくる。
生徒達に人気のある、若い男の先生だ。
私は授業よりも、先生の後ろにある時計の方が気になっていた。
間もなく10時!
マートとの約束の時間だ。
「今日の、空は〜」
先生が、窓の向こうに目を向けた。
雲に関心のない生徒たちは、ほとんど話を聞いていない。
「入道雲がっ……」
先生の動きが止まった。
正門のすぐ隣りに立っている、大きな木を見つめている。
私も、先生の視線を辿る……。
(あっ、あの七色の光……。マートだ!)