せんせい あのね、





水玉の包装紙に、赤いリボンがかけられたそれは、どうやら俺へのプレゼントらしい。




まさか、プレゼントまでもらえるとは思っていなかった俺は、驚きながらも包装紙を開いた。





その中身は、少し歪な形をしたクッキーだった。





きっと、不慣れながらも一生懸命に作ってくれたんだろう。



彼女の手は、たくさんの絆創膏で覆われていた。





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