せんせい あのね、
「せんせ…お誕生日、
おめでとう…ございます」
笑っていった。
「おー」
先生の手が伸びてきて、私の頭をがしがしと何度も何度も撫でる。
髪の毛がぐしゃぐしゃになってしまう。
でも、
それさえ幸せなことに思えた。
ーところで、先生は
何歳になったんですか?
ーん?20歳だけど。
ーえぇっ!?先生って前まで
10代だったんですか!?
新しい発見もあった
その日は
私の中に
深く刻まれた
たいせつな
いちにち
* * *