嘘をつけない彼女達の事情
玄関のドアが開くと同時に中へ引き込まれ、そのまま強く抱きしめられる。

「そんなに待ってたの?」

「うん…待ってた。」

一瞬、体を離すと頬に手を添えられいきなり深く唇が重なる。

「ん、んぅっ…はっ、」

「声、エロ。ヤバいんだけど…」

「…ん、なにそれ。」

「ごめん、寝室直行でもい?」

それと同時に体がふわりと浮く。

「ちょっと、お姫様抱っことか…」

「駄目?」

「駄目じゃないけど…それにいきなり寝室?」

「うん、寝室。そこは譲れない。」

「もぉ…高校生じゃあるまいし。ガッツキ過ぎ。」

「今さら。誰よりも知ってるじゃん?高校の頃から俺、いつだってガッツいてたじゃん、こんな風に…」

「つっ…」

ベッドに降ろされるといきなり薄手のシャツの上から胸の先端に歯を立てられる。

「ほんと、せっかち。変わらないね、あの頃と。」

「ああ…変わらない。お互い、学生服じゃなくなったけどな。」

そう言いながら器用に私が身につけているものをすべて剥いでいく彼。

「こうされるの、好きだったろ?」

もう既に固くなっている胸の先端にわざとらしく舌を這わせ私に見せつけてくる。

「はぁ…んっ、嫌ぁ…」

「嫌じゃないだろ?その証拠に…うわ、こっちは既に大変な事になってんじゃん。旦那に構ってもらってないのか?」

「やめて…今、そんな話したくない。それよりも早くーーー頂戴。」

「だな。」




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