嘘をつけない彼女達の事情

ユリカ…

ユリカの言うとおり、私ね

嘘つけないんだ。

だからーーー

本当の事、言ったよ？

あなたの旦那様

私の元カレだから。

ユリカの結婚式で会った時は驚いた。

ほら、私、あの時の同窓会参加してなかったし、ユリカだって結婚のことちゃんと言わないから。

だから、正直に言うとよくわかってなかったんだよね。

結婚五年目、セックスレス四年、現在家庭内別居中の私と、

高校の時、別れた後もずっと私の事を思い続けてくれていた彼とが場所はともかく…

偶然にも再会した。

こうなるのは仕方ないよね？

その後、こっそり連絡を取り合っていても罪悪感なんてない。

だってそうでしょ？

欲しいものはどんなことをしても手に入れる。

ユリカがお手本だよ？







「余裕だな。考え事か？」

その途端、律動が激しくなる。

「ちがっ、あっ、はぁ…あっ、ぁあ…」






頭の中が真っ白になって、何もかもがどうでも良くなる。

ただ、この快楽に溺れていたい。

せめて…

今だけでも。