魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
来週の舞踏会は、外国の王女との見合いのために開かれる。

自分の年齢は30才。

現国王である父は、この年齢には、もうすでに二人のこどもが
いた。

一人で自由行動できるのも、
これで最後だろう。
ケイレブは、自分にとって一番近い人間だが、
今は自分の婚約者(共同経営者)に、夢中になっている。

ケイレブの商人としての才能は、
特筆すべきだが、
このフェンネル領に、
どのような産業を興すのか、
利益が出る物なのか、
詳細な報告を受けてはいない。

それに、ユリア・フェンネルに
首ったけになっているので、
判断が、狂うかもしれない可能性がある。

ユリア・フェンネルは、
とても美しい。

彼女の姉にあたる、グランバートの奥方も美しいので有名だ。

二人とも控えめだが・・・

「ここは、美女の産地と言っていたな・・」

サリナスの、別の視察の目的でもあった。

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