魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
「内緒、言ったらだめなの。
サリィ、お祈りはしないの?」

サリナスは空を見上げた。
少し雲が出てきている。

「本当に好きな人・・・は、
まだ出会えていないのだろう。

大人になればなるほど、
愛情とは別の問題が、大きくなってしまうからね」

レリアは、がっかりと言った風に、瞳を伏せた。

その様子を見て、サリナスは

「でも、出会えるように祈るよ。
そしてまた、必ずここに来るよ。

好きになった人を連れてね。
魔女には、味方になってほしいし」

サリナスは、レリアの肩に手を
置いた。

「素敵な場所に連れて来てくれて、ありがとう。」

「やったぁーーー」
レリアの顔は、満面の笑みでこぼれた。

「それじゃぁ、魚釣り行きますか。
大漁を狙うぞ」

言い終わると、
ふと、レリアが、思いつめるような口調で続けた。
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