魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
「んふふふ、薬草リキュール、
少し飲んじゃった」

「もう一回したい」

レリアが小さい声で、おねだりをした。

サリナスは、レリアが下になるよう、態勢を変えると、
レリアの瞳を覗き込んだ。

スカイブルーの瞳に、自分の顔を映っている。

「サリィ・・好き・・」
レリアの手が、
サリナスの首に巻きついた。

今度のキスは、もっと深く
絡み合った。

「あ・・」

カッ
空の遠くで、稲光が光った。

サリナスはその光で、
現実に引き戻されたようで、

「戻ろう、山の雷は危険だ」

そう言うと、サリナスはレリアを立ち上がらせ、抱きしめた。

それから、
ここを降りたら、レリアを、
なんとかせねばならないと、
大人のまだ理性の残っている部分で、考えていた。

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