魔法の恋の行方・シリーズ6・魔女の初恋(レリアとサリナス)
「怖くないように、目隠し
するから・・」

「目隠ししたら、
毛布でそいつの体を巻くんだよ。
傷がつかないようにしなっ」

ドラゴンは、相当に怒っている・・・

サリナスは、されるがままだったが、
最初の薬のおかげで、
痛みが、かなり引いてきているのが、実感できた。

でも、なんで・・
ドラゴンが・・・

「悲鳴をあげて、
舌をかんだらやっかいだ。

口に布きれでも突っ込んで、
上から縛りな」

容赦なく命令が下る。

レリアは、すぐに目隠しをして、
体を毛布で巻いた。

サリナスは、さるぐつわをかまされた。
毛布の上からもう一度、
ひもで、ぐるぐる巻きにする。

エジプトのミイラのようになっていた。

「できたよっ、」
レリアの声が、響くと同時に、
大きな風圧が、サリナスの頬を
なぶった。

ガシッ・・

次に、胴体の部分を掴まれる感触と、持ち上がる感覚。

ドラゴンに、掴まれている・・・
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