ドSな天才外科医の最愛で身ごもって娶られました
 朝目覚めると、慎一郎さんが肘枕をして私を見ていた。

 最近はいつもこのキングサイズのベッドで寝ている。慎一郎さんがそうしたいと言うから。

「おはよう。体調はどうだ?」

 彼は挨拶のように私の体調を聞いてくる。

「大丈夫よ。夕べ早く寝たおかげで頭もスッキリしてる」

「そうか。よかった」

 ニッコリと微笑む彼を見ていると心からホッとできる。

 ちょっと甘えるように彼の胸に頬を寄せてみた。

「ふふ、気持ちいい」

「じゃあしばらくこうしていよう」

「夕べ何時に帰ったの? 全然わからなかった」

「うーん。十二時くらいかな」

「そんなに遅く。泊まったほうがゆっくり休めたんじゃない?」

「君の顔を見ないと、やっぱり落ち着かなくて帰ってきた」

 クスクス笑い合い、キスをしたりして戯れあった。

「今日は休みだからホテルまで送って行くよ」

「ありがとう」

 慎一郎さんは相変わらず優しい。

 朝食は俺が用意すると言い出して、彼は先にベッドから出た。

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