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「……嬉しそうだな…」
中庭のベンチで俺の隣に座る妹の友達陽紗奈はニヤニヤしている。
「嬉しそうじゃなくて、嬉しいんです!
勝喜先輩は嬉しくないんですか? 就職内定が決まったんですよ!!」
「嬉しいよ…」
第1希望だった会社に就職する事になったんだ。
嬉しいに決まってる。
「本当ですか?
いつもと同じ顔ですけど…」
顔を近づけて俺の顔を見つめる陽紗奈。
「よく見ろ……。今すごい嬉しい顔してるんだぞ。
陽紗奈が自分の事のように嬉しがってくれたからな」
俺はそれが1番嬉しい。
中庭のベンチで俺の隣に座る妹の友達陽紗奈はニヤニヤしている。
「嬉しそうじゃなくて、嬉しいんです!
勝喜先輩は嬉しくないんですか? 就職内定が決まったんですよ!!」
「嬉しいよ…」
第1希望だった会社に就職する事になったんだ。
嬉しいに決まってる。
「本当ですか?
いつもと同じ顔ですけど…」
顔を近づけて俺の顔を見つめる陽紗奈。
「よく見ろ……。今すごい嬉しい顔してるんだぞ。
陽紗奈が自分の事のように嬉しがってくれたからな」
俺はそれが1番嬉しい。