10年目の純愛
チッチッチッチッチ

日付が変わっても、裕太は帰ってこない。

友人からの電話の後、メールをしても返事は来なかった。
電話をかけても出ることはなく、最後にかけた時には電源が切られていた。



時計の音がうるさくて布団をかぶる。

お腹の赤ちゃんは夜中にも関わらず、どんどんとお腹を蹴ってくる。
「よしよし。大丈夫よ」
とつぶやきながらお腹を摩る。
何が大丈夫なのだろうか・・・。






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