10年目の純愛
空がうっすらと明るくなり、カーテンの隙間から夜が明けかかっていることを感じた。
カチャ。
玄関の鍵が開く音がする。
私は布団の中で固まってしまった。
寝室に入って来た裕太は、サイドテーブルに外した時計を置き、携帯の充電ケーブルをつないだ。
私に布団をそっと掛けなおし、寝室を出ていった。
部屋に残るかすかなフレグランス。
女物の香水か?それとも石鹸の香りか?
浴室からシャワーの音が聞こえてきた。
私は、裕太の携帯を手にした。
充電は切れていない。
ということは、圏外か自らの手で電源を落としたのだ。
裕太のシャワーの音を聞きながら、裕太の携帯を見つめた。
そして震える指でパスワードを入れた。
カチャ。
玄関の鍵が開く音がする。
私は布団の中で固まってしまった。
寝室に入って来た裕太は、サイドテーブルに外した時計を置き、携帯の充電ケーブルをつないだ。
私に布団をそっと掛けなおし、寝室を出ていった。
部屋に残るかすかなフレグランス。
女物の香水か?それとも石鹸の香りか?
浴室からシャワーの音が聞こえてきた。
私は、裕太の携帯を手にした。
充電は切れていない。
ということは、圏外か自らの手で電源を落としたのだ。
裕太のシャワーの音を聞きながら、裕太の携帯を見つめた。
そして震える指でパスワードを入れた。