The Very Mary X'mas 《『出逢いがしらに恋をして』 番外編その2》
「わー、亜矢美さん、幸せいっぱいですね」

 そう言うわたしの顔をジュリオさんは、じっと見つめている。

 何か、とっても言いたげな表情なんだけど……なんだろう?

「わたしの顔に、なんか、ついてますか?」

「いや、今日もひよりは最高に可愛いなと思ってた」

 たぶん、この暗い店内でもわたしの頬が真っ赤になったの、わかったんじゃないかな。

 いまだに慣れない。
 きっと、ずっと慣れない。

 彼のストレートすぎる愛情表現。
 もちろん、嫌ってわけじゃなく、嬉しくてドキドキしちゃうんだけど。


 生で聴いたKAITAの歌声は鳥肌ものだった。
 人気が出たのは当然だと思う。

 そして、ラストはメロディアスなラブソング。

 今までの曲以上に、切々と歌い上げていた。
 もう、亜矢美さんへの愛が満ち溢れてて、感動の嵐!




 
 
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