初めての不倫は、     犯罪のような感覚だった
画像を検索死始めて
3日目くらいだったかな?

ハッと、目をみはるような男の子を発見!

髪の毛が栗色。

スプレーで少し立ていて。

ダメージデニムを履いている。

オシャレなカフェで、携帯を見ている画像。

「この子オシャレ〜!!
 アラサーだし、独身だ💗」

嬉しくて
ついついメッセージを送ってしまった。

「初めまして、マリと申します。」

返事は、かなり丁寧だった。

「こんにちは。僕はヨウジと言います。
 〇〇に住んでいます。カフェで働いてい 
 ます。いつでもメッセージくださいね。」

彼は、カフェで働くアラサー。
どうやら実家は、私と近いらしい。

「実家が近いんだね。」
「本当ですね。びっくりしました😵」
「でも、中学も高校も違う。」
「はい。僕、バカですもん。マリさんみた     
 いに頭良くないから。」

毎日かかさずメッセージをくれる。
100%返信してくれる。


仕事は、早くから遅くまで
きっちりやってる。

この子、かなりマジメだ。



―マジメな彼に、結婚しているとは言えない。
何も疑わずに
受け入れてくれる。

彼を手放したくない。

隠すことに必死だった。


「マリさん?今日は早いメールですね。何 
 かありました?僕は材料の買い出しに市
 場に来ています。」

丁寧で優しい。
癒される…。

「マリさんの可愛い画像が欲しいです🤗
 仕事1日がんばれます。わがまま言って 
 すいません。」

「可愛くないから(笑)オバちゃんです。
 ヨウジくんの画像も欲しいな。」

「え?マリさん可愛くない?
 モテるでしょ」
「ヨウジくんは?」
「僕は、本気で告白されないんですよ。
 お店で声をかけられますが、遊ばれてる  
 だけです。」

声かけられるんだ〜、やだな。

やだな、やだな、プンプン💢

「あれ?ヨウジくん、
 この画像のお店って?…」
「うわっ、、バレました…?
 …すいません、内緒にしてくれます?」
「…やっぱり!」

 うちの県では、超有名な高級カフェバーだった。

「僕、ここの店長なんです。
 出会い系サイトをやってるのがバレた 
 ら、従業員にしめしがつかなくなりま 
 す…。」
「すっご〜い!そんな有名な所で働いてた
 んだ。すごい!稼いでるでしょ!?」
「全然です、雇われ店長だから。年収低い  
 し。」 
 「またまた~!」
「本当です。マリさんには話しますが、二
 千万もいかないですからね。」
 「……?」
 「雇われなので…。」
 「…車は何を乗られて…。」
「(笑)なんですか、急に。」

どんどん物足りなくなる。  

声が聞きたいな。

電話しちゃおうかな。

「もしもし…?」
「…?」
「私、マリです。…かけちゃった」
旦那に隠れてコソコソ電話を始めてしまうのです。

緊張して、
スーハー息を整えてから。

「もしもし?」

「…もしもし?初めまして。ヨウジです。
…緊張しますね。」
「今、仕事中なので、周りが騒がしくてすいません。」

声が、思ったより高い!
可愛いー、可愛いー、可愛いー💗
キュン死(笑)
やばし。

柔らかい話し方をする男の子でした。

電話は、毎晩になりました。
私は必死で、結婚していることを隠シました。

でも、彼は本当は全部知っていたんです。

初めてデートすることになりました。
実父に息子を預けて。
なんてダメな母親でしょう。
でも、もう止まらなかった。

初めては、カフェバーで待ち合わせました。
赤のチェックの上着と黒の細身パンツ。
髪型もソフトモヒカンというものらしく、オシャレだった。
「まりさん💗」

ドキドキ、あたしダサくない?って感じで、もう、目を合わせられない。

彼は笑って、「そんなに緊張されたら、僕はどうしよう(笑)何飲みます?」
私達のデートは、

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