若い身空で老人と結婚することになりましたが実は呪いをかけられた王子様でした
私は早速、許可をもらう為に神父さまの部屋を訪ねた。

神父さまは、私の話を聞くと、すぐに首を横に振った。

「神父さま、お願いします!孤児だった私が今こうして生きていられるのは教会のおかげです。教会のために今私が出来ることをしたいのです!」

「マリーには幸せになって欲しいのです。例え教会が潰れたとしても、そんな、マリーを売るような真似、絶対に許可することは出来ません。」

「大丈夫です。私は幸せになります。私は買われるのではありません。私の意思で結婚する代わりに教会に寄付をしていただきます。金貨5枚、それ以上でもそれ以下でもありません。だから、私はお金を多く積んだ人ではなく、金貨5枚払える人の中から私が私の意思で結婚相手を選ぶのです。」

マリーは力強い目で神父さまを見つめた。

「意思は固いようですね、マリー…。」

と、神父さまは観念したように、深い溜め息をつきながら、力無く言った。


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