Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「みぃ?」


「あっ──ごめん」


弱弱しく言葉を放つ。


「送ってく…」


「いいよ……自分で帰れるから」


「いいから──」


裕也は立ち上がろうとする私の手を握り締めて見つめる。



「一人になりたいの……」


「みぃ……」


私を握りしめる手を緩めて
裕也は俯いた。



「裕也……ごめんね」


私は一言だけ裕也に謝り
秋元家を後にした。
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