Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「みぃ?」


気を紛らわすために
雑誌コーナーで立ち読みをしていると
後ろから裕也の声が聞こえる。



「裕也…」


「行こうか?」


「うん…」


私と裕也は、いつもだったら繋いでいたはずの手を
ポケットにしまったまま歩いた。


行先はきっと、私たちが始まった公園……


きっとそう──。

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