Love Sweet December甘い甘い12月の恋
4Sweet12月の悪あがき

最悪の女

裕也と私は適度に距離を置いたまま
公園への道を歩いた。


裕也?今──何考えてる?


私が言うこと…分かってるの?


私は──やっぱり裕也のこと
傷つけちゃうの?


「みぃ?ここでいい?
ここで…あってるよな?」


「裕也……」


裕也はベンチに腰掛け
地面を見つめる。


そんな彼に……
何も言葉をかけてあげられなかった。


きっと裕也は…
気づいているんだ。
< 154 / 219 >

この作品をシェア

pagetop