Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「みぃ?あのさ──」


ふと、裕也が私の方へ顔を向ける。



あっ──いつもの優しい瞳だ…


いつもの…裕也だ──



たまらず私は手の甲に
大粒の涙を零してしまった。

裕也と出会ってから…
私、泣いてばかりだったな。


出会ってからまだ、2週間位なのに
なんか…もっと月日が流れた感じするよ。



「みぃ?
また──泣いてるの?
年上の癖に、泣き虫なんだな!!」


クスッと、嫌みったらしい笑みを浮かべ
指で私の涙を拭う裕也の瞳には
うっすらと涙が滲んでいた。
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