Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「年下の癖に
年上をからかうんじゃありません!!」


これは私の精一杯の強がり…
本当は、こんなシャレ言うつもりなんかなかった。


私は…別れ話をしに来たんだから…



「みぃ?俺に何か言うことあるよな?」



……裕也は自分から
切り出してきた。


裕也は本当に私の気持ちを分かってくれる。


こんな短い間しか付き合わなかったのに…
私のことをこんなにも理解してくれるのは
もしかしたら、裕也以外にいないかもしれないな。



いつの間にか振り出してきた雪が
うっすらと肩にかかり
より一層、寒さを増していた。

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