Love Sweet December甘い甘い12月の恋
私は一瞬ゴクリと息を呑み込むと
一気に口を開いた。



「裕也……別れよう?
私は、もう──裕也の事を
傷つけたくないの」


「みぃ…」



裕也の肩に乗る雪が
小刻みに震えている…


ごめん…裕也──
本当にごめんね?



私はただ、俯きながら
彼が次に言う言葉を待った。


罵られてもいい…
殴られたっていい…


彼を散々利用して、捨てるのは
私なんだから……

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