Love Sweet December甘い甘い12月の恋
私は、拓斗へ初めて電話をかけることにした。


学校だと…さくらがいて
無理だから──


直接家に行くことにしたんだ



前の私じゃ絶対に考えられないよ…



こういう行動ができるようになったのは…
全部──裕也のおかげ…


でも……
拓斗の家の近くまで来たものの
さっきからずっと通話ボタンが押せずにいた。


いざとなったら
緊張して…手が震えて…
ボタンが押せない。


どうしよう?


「ふぅ…」


っと深呼吸をして…
私は、再び携帯電話のボタンに
手をかけた。

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