Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「もしもし?」


サビが終わり
もう1回繰り返しのメロディが流れようとしている時だった



もしもし?と
いつもの甘い声で
拓斗は電話に出た。


「みぃ?どうしたん?
みぃから電話なんて珍しいじゃん…
何?裕也と喧嘩でもしたん?」


もう…いっぱいいっぱいだよ。


拓斗の声を聞いた途端
涙が溢れて止まらない…


「………」


自分から電話したくせに
何も話さないなんて
非常識すぎるよ…


でも──言葉が出て来ないよ…
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