Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「俺んちのそば?
なんだよ…裕也に用じゃないの?
ちょっと待ってろ…すぐに行くから」



ぶっきらぼうだけど
優しい拓斗の声に…もう──失神寸前。



どうしよう…
ちゃんと話せるかな。



1分ほど経つと
拓斗は携帯電話を握りしめて
玄関から出てきた。


スウェット姿の拓斗…



どんな服でもやっぱりかっこいいな。



私の存在に気づくと
小走りで駆け寄ってくる。



「どうした?
裕也ならまだ帰ってないぜ?
部活……テスト明けは結構遅くまでやってるから」


知ってる……
だから家まで来れたんだ?


もしも…裕也が帰ってるような時間だったら
ここまでは来れないもん…
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