Love Sweet December甘い甘い12月の恋
一通り遊園地内を堪能して、みんなでご飯を食べた。


私はある、アトラクションの前で
5分くらい前からひたすら拒否を続けている。


「ほんと無理だってば!」


マジ無理!
お化け屋敷なんか死んでも入らないからっ!!


私は怖いものが大の苦手…

絶叫とかは好きだけど、
お化け屋敷とか絶対無理っ!!


「大丈夫だって!!
みんな一緒なんだから入ろうってば!」


冬美は何とかして私をお化け屋敷に入らせようとしている。


「ほらっ!拓斗も眺めてないで手伝ってよぉ」


そこまでして、お化け屋敷に入らせようとしている気持ちが分からないよ……


マジ無理だからっ!


「みぃ?」


ドキっ──


拓斗はまっすぐ私を見つめる。
緊張するじゃん…見つめないでよ──


「俺が手……繋いでてやるから
一緒に入ろう?」


「拓……斗?」


いつもふざけた拓斗の顔しか見ていない私にとって、
この時の拓斗は死ぬほどかっこよく見えたんだ…
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