Love Sweet December甘い甘い12月の恋
拓斗の腕を静かに解き
私は彼を見つめる


「ありがとう拓斗…
拓斗のこと好きになってよかった
本気で人を好きになるってことが
どんなに苦しいか分かった…
そして…どんなに幸せか分かったの
いい思い出をありがとうね!」


きっと私が最後に見せる笑顔だろう…


きっともう…
学校で拓斗に話しかけることはない…


さくらが許してくれないだろうから。



「みぃの馬鹿…」


拓斗はボソっと呟くと
再び私を抱きしめる。



「もうやめて?
拓斗のこと…忘れられなくなる…」


これ以上…苦しい思いをしたくないの。

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