Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「拓斗…話聞いてくれてありがとうね!!
また──学校でね!
普通の友達として接してね!
お願いね!」



私は…急いで河原から立ち去ろうと
拓斗に背を向ける


「みぃ…」


何か言いたそうな雰囲気の拓斗を残して
私は家路へと着いた。



私…やっと言えたんだ。


そして、本当にこれで終わりなんだ。



切なさの残る
夜風に晒されながら
イルミネーションの輝く道を
ひたすら走った。



12月なんて大嫌い…
もう…恋は──当分いいや。



拓斗を超える存在なんて…
滅多に現れないよ…

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