Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「おそーい!!」


お化け屋敷の出口で冬美と幸成は
口を尖らせ私たちを待っていた。


「ごめんごめん!!
みぃが怖すぎて腰抜かしてたんだわ」


──嘘ばっかり…

キスしてたくせに…


「そんなに怖かったっけ?
あっ…エロいことしてたんじゃないでしょうね?」


ギクっ──
冬美……鋭いなぁ…


「はは?バレた?」


っておい!!
嘘つけよ!拓斗っ!!


拓斗は頭を掻きながら
苦笑い……


知ってるよ?
それ……嘘ついた時とか、照れた時の癖なんだよね?


「嘘だよ!!
拓斗がそんなことするはずないじゃん!!
幸成ならしそうだけどね!」

冬美は幸成を少し睨みながら
笑交じりで話す。


良かった……
拓斗とキスしたこと。


バレないや…


だって、2人だけの秘密にしたいもん。
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