Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「ねぇ?これから別行動でもいい?
幸成と観覧車乗りたいんだぁ」


冬美からの提案──


さっきの今で…二人きりはちょっとな…


恥ずかしいよ。


「俺は別にいいよ?
なぁ……みぃもいいだろ?」


「へっ?」

考え事をしていた私は
なんとも間抜けな返事をしてしまう。


「………」


そして、黙る…


嬉しいような
緊張しちゃうから嫌なような
複雑な気分。


「あっ!でもその前にトイレ!!
みぃ?一緒に行こう!幸成と拓斗はちょっとここで待ってて?」


そう言って、私の手を取り
グイグイと冬美は突き進む。


「ちょっと…冬美!どうしたん?」


「どうしたもないでしょ?
せっかく拓斗と2人きりになれるチャンスだよ?
もっと嬉しそうな顔しなよ!」


そう……だよね?
でも──拓斗の顔…見れないんだよ。
恥ずかしすぎて!


「うーん……」


「いい?うちらは観覧車に乗るから
みぃも拓斗と観覧車に乗るんだよ!
分かった?」


「……そう──だね…」


素直になれない…
ガサツ……

それに加えて私は優柔不断だった。


大事なことでさえ、一人で決められない。

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