Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「私も…観覧車乗りたいなぁ…」


この一言を言うので精いっぱい…


こんな私に告白なんて
不可能だよぉ──


「だと思った♪」


「え?」


「さっ!!行こう?」


さりげなく私の手を握り
拓斗は観覧車へ向かって歩き出す。


拓斗?
もう、怖くないから手……繋がなくていいんだよ?


「みぃの手…冷たいな──
ほら……こうすれば寒くないだろ?」


そう言うと
拓斗は握ったままの手と一緒に
自分のコートのポケットへ手を入れる。


ドキっ──。


拓斗?拓斗の手──すごく温かいよ?

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