Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「おっ!もうそろそろ降りるぞ!」


もう?そっかぁ……


もう──この幸せな時間は終わりなんだ…


あと少しでいいから…キス──してたかったな。


拓斗の顔をマジマジと眺めながら
ボーっとしていた。


──チュっ!!


不意打ちに、いきなりキスが飛んできた。



「みぃ?
もっと欲しいって顔してるよ?」


「っ……!!」

なんなのもぉ!!


そんな顔してないもん!!
でも……拓斗には分かっちゃうのかな?


私の考えてること…
バレてるのかな?


私の気持ち…


「拓斗のいじわる!!」


「みぃがそんな顔するからいけないんだからな?
ほら!!降りるぞ!」


そう言って拓斗は手を差し出す。


大きなゴツゴツした手で
しっかりと握りしめながら
ゴンドラからそろって下りた。


降りた瞬間、冬美と幸成が下で手を振っているのが見えた。


2人きりの時間は……終わりか。


もっと──2人でいたかったな…
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