Love Sweet December甘い甘い12月の恋
気がつくと、零れ落ちるんじゃないかと思うほどの
大粒の涙が頬を伝わっていた。


拓斗は…私のことなんか好きじゃなかったんだ。


拓斗には好きな子がいるんだ──


拓斗…拓斗……拓斗──



バックを持ったまま図書館へ来ていた私は
そのまま学校を後にした。


嫌だよ…拓斗──


私、こんなに好きなのに…


まだ…告白もしていないのに──


失恋…決定じゃない…
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