Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「みぃ先輩!
何かあったんですか?」


初対面の男の子は
後ろから、叫ぶように話しかけてくる。


その声に反応して、私は足を止めた。


「何にもないよ?
さようなら」


心配している人に、こんな言い方はない…
でも、今の私に人と話す余裕なんかないんだよ。


再び前を向き、玄関へ向かう──


早くしないと拓斗かさくらが来てしまう…

あの2人には会いたくない。
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