Love Sweet December甘い甘い12月の恋
ガシっ──


いきなり腕をつかまれる。
何!?


なんなの?この子……



「そんな泣き顔見て
ほっとけるかよ──」


そんな……拓斗に似た顔で
そんな言葉囁かないでよ──


甘えたく……なっちゃうじゃない。



「せっ先輩にそんな言葉使わないでよ!!」


「ごめん…でも──
ほっとけないんだ…先輩のこと…」


「意味わからない…
帰るんだから、離してよ!」


「嫌だ…何で泣いてたか
理由言うまで話さねぇ!」


「何で初対面の人に
話さなきゃいけないのよ!」


「初対面じゃねぇよ!!」


「えっ──?」


すると、遠くの方から
拓斗と幸成の話す声が聞こえた。


どうしよう?

隠れなきゃ!?
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