Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「甲子園に行った兄貴の事は
マジで尊敬してるけど…
俺はそんなに野球うまくないからさ!
前からやってたから野球部に入ったけど──
兄貴の名前だけで有名になるなんて
まっぴらゴメンだからな…」


裕也君も色々あるんだな…
ちょっと可哀相…


てゆーか
何でさっきからこの子タメ語!?

私……一応先輩なんですけど…


──……まぁ…いっか!


「裕也君も大変なんだね…
あとさ──何で私の名前知ってるの?」


色々な衝撃で、涙は止まっていた…


今はいきなり登場してきた
拓斗の弟の存在が
気になってしょうがない…


「うーん……
それ、言わなきゃダメ?」


「だっ……ダメじゃないけど
気になるじゃん!!」


「聞いたら後悔するよ?」


「何で?」


拓斗と同じ顔で…
拓斗と同じ声で…
拓斗と同じタイミングで…


そんな言葉言わないで?


ドキドキが止まらない…
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