Love Sweet December甘い甘い12月の恋
どっ──どうしよう?


やっぱり聞かなきゃよかったよぉ~


だって…拓斗の弟だよ?
その子が…私の事好きって言ってる──


告られたことは、もちろん嬉しいんだけど…


私…全然裕也君のこと知らないし
なんて答えたらいいか分からない…


「っ………!」


息を呑み込んで黙り込んでいると
裕也君は、優しい眼差しで
私を見つめる。


「返事とかすぐじゃなくてもいいから…
今…俺のこと知ったばかりだし──
俺の気持ちはいつまでも変わらない…
それに──」


「それに──何?」


「みぃ先輩…兄貴の事、好きなんでしょ?」


「えっ!?──」


「先輩の事見てて…すぐに気づいたんだ
先輩が兄貴を見る時は、恋している時の目だった
悔しかったけれど、それはしょうがない事だし…
でも俺の気持ちを知った以上は、覚悟しといて?
今まで見たいに見てるだけってわけじゃないから」
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