Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「うわぁ!!やべぇ…
俺──週番だったんだ!
先行くぞー!!」


そう言って拓斗は小走りで学校へ向かう。


やっぱりあいつ…
走ってる姿かっこいいな。

私だって──
もっと素直な女の子になりたい…


拓斗の前で可愛くありたい。


そう思ってるのに、可愛くなれない私は…
やっぱり可愛くないんだろうな?


「みぃはさぁ…
拓斗の前でなんであんなに意地っ張りになっちゃうの?好きなら、もっとかわいく見せたいとかおもうじゃん!」


「冬美のバカっ!私だってもっと拓斗に素直になりたいんだよ……」


でもね?
思っているのと正反対のこと言っちゃうの──


「もういっそ告っちゃえば?」


「告る!?」


そっ──そんなの無理だよぉ…


絶対無理っ!!
今でさえ…こんなに素直になれないのに…


告白なんて絶対にできないよ…


拓斗──モテるし…


今みたいに友達でいられなくなったら嫌だもん。
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