Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「やべぇ~
声聞いてるだけで、先輩に会いたくなる~」


「恥ずかしいから
あんまりそういうこと言わないでよぉ~」


今日も学校から帰ると
裕也君は連絡をくれた。


「いいじゃん!!
俺……長い間、見てるだけの片思いだったんだぜ?
好きっていっぱい言いたいしっ!!」


もう──
強引なんだから…
やっぱり私──この声好きだぁ…


聞いてるだけで、トロ~ンてなっちゃうよ…


「裕也君は何してるの~?」


「俺はテレビ見てるよ!
先輩は?」


「私はさっきまで
漫画読んでた!」


「やべぇ…
早く明日にならねぇかなぁ~」


「いきなり何言うの!?」


「だって、早く先輩の顔
見たいんだもん!」


「……何なら今、会っちゃう?」


──嘘……私──何言っちゃってるのよ!?


自分から誘うなんて…


拓斗には…
口が裂けても自分からは誘えなかったのに…

< 74 / 219 >

この作品をシェア

pagetop