Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「やべぇ~緊張して、何話したらいいんだか分からねぇよ…」


「裕也君でも緊張するんだ…」



「あっ!!
そうだ!『君』はいらないから!!
呼び捨てにして?」


「え~恥ずかしいよぉ…」


「それくらい別にいいだろ?
俺、年下なんだしっ!!」


「そうだね……
裕──也…」


慣れないせいか、めちゃめちゃ気まずい!!


なんか、拓斗に向って違う名前を言ってるみたい…


本当に似てるなぁ…
俯いた顔とかそっくり──


何で今まで気づかなかったんだろう?
マジ…不思議だよぉ。


──……そっか、本当に拓斗のことしか
見てなかったんだな…


私──。


「先輩?
なんか話してよ……」


「うーん──そうだねぇ~
あっ!!この間ね!文集作るのに
みんな集まったの!もうすぐ卒業じゃん?」


「ストップ!!
卒業ネタは止めて!!俺──みぃ先輩がいなくなる事考えると泣いちゃうからっ!!」


へへっと笑い混じりに話す裕也君……
いや──裕也が、とても可愛く見えた。
< 78 / 219 >

この作品をシェア

pagetop