Love Sweet December甘い甘い12月の恋
自己中だよね?私……

「先輩?本当にいいの?
俺──先輩と付き合えるの?」


「うん……」


「マジで!?」


「マジで……」


裕也の嬉しそうな顔を見るのが
とても心地よかった。


こんな私でいいのかな?


素直じゃなくて…
ガサツで…
優柔不断で…


「先輩?」


「ん?」


恥ずかしくて
さっきから裕也を直視できなかった…


彼に、呼ばれて目線を上に上げる。


すると……



──チュっ!


いきなりキスが落ちてきた…


「……っ!!
びっ──びっくりさせないでよぉ~」


「もう──みぃは俺のもんだからな!!」

嬉しそうにはしゃぐ裕也……


そんな彼を見ながら
不覚にも、拓斗とのキスを思い出してしまった。


兄弟だけれど、全然違うキスの味……


忘れなきゃ…
拓斗への気持ちは…消さなくちゃ。


もう…裕也と付き合うって
決めたんだから…
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