Love Sweet December甘い甘い12月の恋
「それじゃ…いくよ?」


裕也は再び前を向き
歩き始める。


少しだけ──彼の耳が赤くなっているのは
寒いせいかな?


それとも…
ちょっと照れちゃってるのかな?


かわいい──裕也……。



温かい手を握りしめながら
イルミネーションの輝き始めた商店街を2人で歩く。


普段だったら
ムカついてしょうがないイルミネーションも
彼と見ると、全然違って見えた。


彼氏がいるという安心感は
心の余裕にさえなっていた。


付き合ってから好きになるのも
あ……りかな?



うん──きっとありだよ!!


このまま2人でいられれば
きっと裕也のことを好きになって
拓斗のことを忘れられるよ……


きっと──
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