しづき


「ねー汐月。この5日間でぽっかり空いた
空白を埋めたいんだけど」


「……」


「今夜、ベッドで一緒に寝てもいーよね?」



にっこり微笑む白。



拒否権なんてない。



「わ、わかりました…」



うなずくと、白は満足げに目を細め

「体綺麗にしないと。お風呂入ってくるね」

と、リビングを出ていった。



なんかむかつくのに、目尻から一粒だけ雫がこぼれたのは秘密。


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