しづき
地下に戻り、自分で自分の足に枷を嵌めた。
ベッドに潜り込む。
目を閉じても、浮かんでくるのは白のこと。
いじわるで、優しくて、やらしくて
私のことが大好きな彼のこと。
涙が勝手に溢れてくる。
白はきっと一番の仲である
あの友人を大切にしていた。
誰かひとりにここまで傾倒できるのだ。
元々は人をとても大事にする人なんだろう。
なのに…それを忘れてしまうなんて。
どこまでもやるせない気持ちが胸に渦巻いて、まったく眠れなかった。