しづき
私を傷つける人ばかりの世界で
無償の愛というものがあるのだと
教えてくれた。
知らなかった感情
知らなかった温もり
全部、全部、教えてくれた。
「もう私…大丈夫。大丈夫な気がします」
つぶやくように言えば
白はやっぱり優しく「そっか」と
返してくれた。
暗闇なのに、ぼんやりと滲む視界。
この優しいストーカーに美しいと言われた
私の腕にある「闘った証」
そうだね。
この証をつけたことを後悔しないように
生きるよ。
強く、強く。
「ま、思えば血まみれなことも多かったですけどね」
「言わないでー、ごめんって」
自分たちでムードを壊していくスタイル。
私たちはこうでなくっちゃ。