しづき



「カメラがある以上、汐月のことはなんでもお見通し。寝顔だって着替えだって見てるよ」


「へ、へんたい…」


「心外だなー。ぼくは一秒でも汐月から目を離したくないだけなのに。てゆーか、汐月が視界にいないだけで狂う自信あるよ」




優しく目を細める男は今日も綺麗だった。



だけどそれだけ。



言っていることは明らかにおかしい。


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